廿日市本陣跡【何コレはつかいち】Hatsukaichihonjin-ato Hatsukaichihonjin-ato

お散歩で歴史トリップはいかが？　西国街道の本陣跡

本陣とは、大名や幕府役人などが宿泊や休憩につかう施設のことです。江戸時代、幕府が全国の大名に参勤交代を命じたため、多くの役人が都と地方の間を行き来することになりました。

その時に使われていた街道が、大阪から下関をつなぎ、そこから唯一外国に開かれた港を持つ長崎にも至ることができる、西国街道（旧山陽道）でした。西国街道は広島市内を抜け廿日市へと通っており、廿日市にも、大名などの要人が泊まることができる本陣が建てられていたわけです。

残念ながら、廿日市の大野周辺も戦場となった、慶応2年(1866)の長州の役で、廿日市本陣は消失。現在も西国街道沿いには、当時の松やまだ商家の名残をそのつくりにとどめる家などが残っていますが、そのかたわら、廿日市市中央市民センターの前に、ひっそりと碑高160㎝、横幅100㎝の石碑が静かにたたずんでいます。

ドライブや交通機関に乗ってのおでかけや旅行も楽しいですが、徒歩で旅をした昔の人のように、歩いての日帰り旅も楽しいもの。廿日市の西国街道は、今でもほんのりと街道の面影を残しているので、お天気のいい日にでも散策をしながらぜひ歩いてみてくださいね。街道沿いにたくさんの歴史と驚きを見つけることができますよ。