子持ち観音Komochi-kannon Statue Komochi-kannon Statue

瀬戸内海を眺めながらの散策にも　子持ち観音

子持ち観音（こもちかんのん）は、廿日市市の国道2号線「深江」の交差点から海側に入った「 観音崎 」と呼ばれる岬にあります。山頂に立つ観音像は宮島の朱の回廊に向くよう、安置されています。

この観音はもとは石像で、古来水難と平和加護を祈り、深江湾の小島「鼻繰り島」に安置されていました。参詣に不便なため後に現在の位置に移しました。

そうしたところ、その東の麓に別荘を建てた佐々木伝介氏が平素より観音仏を崇拝していたので、その機縁を喜び、大阪の工人高尾定七に高さ2.6メートルの観音像を鋳造させて、旧石像の観音仏はその銅像の腹の中に納め、高さ60センチの台座の上に安置し、明治45年3月1日に開眼式が行われたそうです。
深江地区の人々によって、現在でもお祭りが行われています。

目の前に瀬戸内海と宮島をのぞむ子持ち観音像は、地元の人たちもよくお散歩に訪れるスポット。廿日市・大野に出かけることがあったら、海沿いのお散歩としてちょっと足をのばしてみてくださいね。