神社・仏閣Shrines & Temples
正覚院Shogakuin Temple Shogakuin Temple
千年楠で知られる広島のパワースポット 正覚院
天平9年(737)、極楽寺山を開山した僧侶・行基が開基したと伝えられる由緒あるお寺で、樹齢1300年の大きな楠の木があることで有名です。慶安五年(1652)に桜尾城から天満神社(天満宮)が移転してきたため、廿日市天満宮と隣合わせに合わせに位置します。
道路から見上げるとひときわ大きい楠の木の姿が見え、楠がはえている小高い丘を上がると、境内からは廿日市の市街地や港が見渡せます。
江戸時代には、夜間に航海する諸廻船や漁船の安全を見守っていた石灯籠は、今も境内に残されています。
また、天正13年(1585)には、当時の桜尾城主・毛利元清がオランダ製の時計を寄進。正覚院はこの時計を頼りに太鼓を打っていたのだそう。小高い丘から時刻を告げる太鼓の音は町内全域にこだまし、天正から昭和に至る370年以上の間、人々は時計を持たなくても、正覚院の太鼓があるから大丈夫、と言っていたのだそう。残念ながらこの時計は、明治17年(1884)、火災の際に失われてしまいました。
2月3日の節分には星供と呼ばれる厄除けの祈祷会が行われ、多くの参拝客で賑います。
また、樹齢1300年の楠の木は、パワースポットとして知られており、千年楠をひと目見ようと、広島内外から多くの観光客が訪れています。