安井家母屋Yasui-ke Omoya Old Japanese Style House Yasui-ke Omoya Old Japanese Style House

江戸時代にタイムスリップ 田園風景をのぞむ文化財

安井家母屋

江戸時代後期、文化年間(1804～1818年)に建築されたといわれる、茅葺き・木造の建造物で、廿日市市の指定重要文化財である安井家母屋。江戸時代は、本百姓(耕地と家屋敷を持つことを許された農民)の居宅だったそうです。

大きさは、 桁行9間(16.36m)、梁間5間(9.1m)。4方向に傾斜する屋根を持つ寄棟造りの建物で、内部外部ともにほぼ当時のまま保存されている、貴重な建物として、観光名所となっています。

安井家母屋の周り、廿日市市浅原は、のどかな田園風景がことのほか美しい場所として知られています。秋の黄金色の稲がどこまでも続く光景を見ると、まるで安井家母屋が建てられた時代にタイムスリップしたのではないかと思われるほど。

佐伯の小瀬川温泉へ向かうなら、途中で少しだけ寄り道をしてみてはどうでしょう。そして、道端に車をとめて安井家母屋の見事な茅葺き屋根をじっくり見たら、ぜひ周辺を散策してみてください。なんとも心落ち着く、日本の原風景を楽しむことができます。